Kraftwerk - “Tour de France”

メロディを演奏している楽器

シンセサイザーとドラムマシンがこの曲の(ボーカルパート以外の)すべてのサウンドを演奏しており、主メロディは弦のようなシンセ・サウンドです。

メロディの構成

この曲の主メロディは非常に長いのですが、4つの部分(フレーズ)に分割することができます。フレーズはそれぞれシンプルなバリエーションとなっています。

1番目と2番目のフレーズは、最後の音を除いて全く同じです。 1番目のフレーズでは最後の2音はB♭からA♭、2番目のフレーズではB♭からCとなっています。これはある種の「応答」形式をとっています。1番目のフレーズはどこか不完全に聞こえますが、2番目のフレーズが1番目の不完全さを解消する働きをしているように聞こえます。

3番目と4番目のフレーズもまた、対となって機能しています。 3番目は1番目と同じですが、スタートがFからGに移調されています。4番目のフレーズには末尾に小さなバリエーションが加えられており、3番目に「応答」する形になっています。

バリエーションを加えながらフレーズを反復させたり、「応答」形式を使用したり、バリエーションに上昇や下降で変化を取り込むオリジナルのテクニックを一部利用して、独自のメロディを作成してみましょう。

メロディ冒頭の数音は、パウル・ヒンデミット(Paul Hindemith)の1936年作品『フルートとピアノのためのソナタ』のオマージュとなっています。

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