2/10: ビート

サウンドについて

このパターンを聴いてみましょう。

次にこのパターンを聴いてみましょう。違いが分かりますか?

ノートは同じですが、サウンドが変更されています。これにより、独自のユニークな特性が生まれています。

このグリッドにある4種類のサウンドは、アコースティック音楽とエレクトロニック音楽の両方においてさまざまなスタイルで一般的に使用されるドラム・サウンドです。それぞれについて少し説明しましょう。

キック

キックドラム

バスドラムとも呼ばれます。アコースティック・ドラムでは、ドラマーが足を使用してペダルを踏み、ペダルに接続されたビータ―がドラムを叩く(キックする)ことで音が発せられます。 エレクトロニック・ドラムでは、実際のバスドラムが発する比較的短い音に比べて、サステインが長く変更されている場合もあります。

エレクトロニック・ドラムとアコースティック・ドラムの音を比べてみましょう。

クラップ

クラップ

手を叩くときの音を指します。最近では、実際の手拍子を録音した音ではなく、様式化されたエレクトロニック・サウンドが使用されることの方が多くなっています(ここでもそういった音を使用しています)。

スネア

スネア

スネアドラムは、ドラムスティックを使用して叩きます。短く、明るいサウンドになります。 細い金属線(スネア)がドラムの底面の膜(ドラムヘッド)に張られており、 ドラムヘッドの振動がスネアに伝わることで、特徴的なシャリッとした音を生み出します。

クラップ、スネア、その他の「シャープ」で「明るい」サウンドは、ドラム・パターンで同じような方法で使用されることも多いです。

エレクトロニック・クラップとアコースティック・スネアの音を比べてみましょう。

クローズ・ハットとオープン・ハット

ハイハット

この2種類のサウンドは、ハイハットというひとつの楽器から作成されています。 ハイハットは、小さなシンバル2枚を向かい合わせにスタンドに取り付けたものです。 上のシンバルは支柱に固定されており、フットペダルを使用して上下に動かすことができるようになっています。 ドラマーが足を踏みしめるとシンバル同士がくっつき、ハイハットは閉じた状態(クローズ)になります。 ドラマーが足を上げるとシンバル同士が離れ、ハイハットは開いた状態(オープン)になります。 アコースティックのドラムセットでは、完全オープンと完全クローズの間にも非常に幅広いバリエーションがあり、状態に応じてさまざまな音が発せられます。

エレクトロニック・サウンドをまとめて聴いてみましょう。

アコースティック・サウンドをまとめて聴いてみましょう。

気がつきましたか?

オープン・ハイハットのサウンドが聞こえているうちにクローズ・ハイハットを再生すると、クローズ・ハイハットのサウンドがオープン・ハイハットの音に勝って、オープン・ハイハットの音はすぐにストップします。 これは、実際のハイハットの動作に合致するものです。ハイハットでは、オープンとクローズの状態が同時に存在することはあり得ません。 Learning Musicではレッスン全体をつうじて、このようにハイハットが動作するようになっています。

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